角川武蔵野ミュージアム「マンガ・ラノベ図書館」のリニューアルセレモニーが開催!収蔵数は約35,000冊を突破!

イベント

埼玉県所沢市「ところざわサクラタウン」の文化施設「角川武蔵野ミュージアム」にて、2021年7月8日(木)「マンガ・ラノベ図書館」のリニューアルセレモニーが開催。リニューアル前は、株式会社KADOKAWAのほぼすべてのライトノベルや、セレクトされたコミック、児童書など約25,000冊を収蔵していたが、リニューアル後は蔵書の増加、ライトノベルアーカイブプロジェクトに合わせた棚の増設・館内装飾などの改装に加え、株式会社KADOKAWA以外の出版社の協力も得たことにより収蔵数は約35,000冊を突破となった。

 

◆リニューアル概要
・児童書・コミック含めて蔵書は開館当初の約25,000冊から約35,000冊に。(増加分はすべてライトノベルを中心とするエンタメジャンルの小説作品。)
・日本で唯一のエンタメフィクションのアーカイブとして生まれ変わった。過去の作品から、今後刊行される作品まで収集活動を行う。
・プロジェクター設置などによって、プレゼンテーションやPVの投影が可能。単なる本が読める施設ではなく、情報発信拠点やイベントスペースとして近隣地域や教育機関、公共施設などとも連携して広く活用していく予定。さらに特集展示スペースも増設。最新のムーブメントを捉えた配架・展示を行っていく。
・源義庭園を開放。天気の良い日には庭に出て本を読むこともできる。
・ラノベに特化した販売コーナー「ダ・ヴィンチストア サテライト店」がオープン。

◇協力各社(18社)
株式会社アース・スター エンターテイメント/株式会社アルファポリス/株式会社一迅社/株式会社オーバーラップ/株式会社KADOKAWA/株式会社講談社/株式会社集英社/株式会社主婦の友インフォス/株式会社小学館/株式会社新紀元社/株式会社スクウェア・エニックス/株式会社星海社/SBクリエイティブ株式会社/株式会社TOブックス/株式会社ニトロプラス/株式会社早川書房/株式会社ポニーキャニオン/株式会社ホビージャパン(50音順)

 

◆セレモニー参加者によるスピーチ
◇角川歴彦(公益財団法人角川文化振興財団 理事長)
私たちが構想したマンガ・ラノベ図書館がライトノベルの専門的なアーカイブをもつ図書館になりました。これは日本の図書館のなかで唯一無二であり、これからの日本の文化の新しい顔になります。そしてここでは、書店ではできないようなキャンペーンやイベントを行って参ります。ライトノベルも数十年が経って親子2世代で楽しむものになりました。私もここには週に何回か来ますが、親子で本を読んでいる風景はとても心が温まります。本好きな日本人のある種の原風景を象徴していると思います。今回、出版各社のご協力を得て、マンガ・ラノベ図書館がこのように進化したことは本当に嬉しいことです。出版各社が協力して、施設がさらに進化していくことを祈念しております。
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◇松岡正剛(角川武蔵野ミュージアム館長)
「軽」(ライト)というカルチャーは黄表紙や読本、浮世絵など、江戸時代からずっとありました。大正・昭和になっても軽演劇など軽と称されたものがあるわけです。その奥にある文化的社会的な意義、あるいはどうしてラノベのようなものが社会に定着したのか、日本人というのはどのような社会文化を持っていたのか、そうした疑問をこのマンガ・ラノベ図書館はこれから解き明かしていくのだと思います。浮世絵や黄表紙、コメディ、お笑いがここまで大きくなったように、“何か”が、ライトノベルの後ろには動いている。ぜひそうしたことを解読して伝えていきたいと思っています。ぜひ皆さんもお楽しみ頂きたいと思います。
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◇野間省伸(講談社 代表取締役社長)
今やどの年代にも愛され、全盛期を迎えたライトノベルですが、初期には若者の関心に寄り添い、権威からは最も遠いものとして存在していました。子供たちの人間関係や恋愛、劣等感などにきちんと向き合い、主人公の行動を通して解決の道を示す、本当の意味での青春の書であったと言えると思います。そうした、自由で、作者と読者が近い雰囲気に惹かれて多くの才能が集まり、今や国境を越えて書籍やマンガやアニメとなって世界中で愛される存在となりました。ここに勢ぞろいしたライトノベルが日本文化の一翼を担うまでに成長したわけです。ラノベ界のアレキサンドリア図書館のように、全てを揃えて後世に残す、後世の人はかつての英知から新たなインスピレーションを得る、そんな未来のために、これからもアーカイブとしてのラノベ収集にご尽力頂ければと、弊社としても期待をしております。
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◇井上伸一郎(マンガ・ラノベ図書館ディレクター)
このマンガ・ラノベ図書館は、KADOKAWAグループのライトノベルを中心に約2万6,000冊を収蔵していたのですが、今回、各出版社さまのご協力を得て、約3万5000冊の収蔵になりました。2階にはライトノベルを集めたアーカイブコーナーがあり、1階には約3000冊に選書したKADOKAWAのコミックと、約2,000冊の児童書が配架されています。そして入り口には、毎月の新刊や企画的な配架を行うコーナーがあります。また同時にダ・ヴィンチストア サテライト店もオープンし、今後は、マンガ・ラノベ図書館で読んで気にいった本を、向かい側の店舗で買えるようにもなります。現在はKADOKAWAの関連商品のみですが、秋からは各社の新刊も購入できるようになります。また、そちらと連携して作家のサイン会なども展開したいと考えております。今後ますます充実させて参りますので、応援よろしくお願いいたします。
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◇十味(モデル/ゼロイチファミリア)
私はライトノベルが好きです。そんな私とラノベの出会いは、中学生のころ友達に薦められた『バカとテストと召喚獣』という本だったのですが、この本は、召喚獣の強さでクラスでのカーストが決まる、という独特な世界観と、どこか私と共通点のある主人公たちの頑張る姿がとても面白くて、私の中で始まりの一冊となっています。他にも、『とある魔術の禁書目録』シリーズは、私のオタクのルーツともいえる作品で、想像力と勇気を頂けました。インターネットが普及した昨今、本と向き合う機会も少なくなっていますが、このマンガ・ラノベ図書館を訪れてみて、私が中学一年生の頃に初めてラノベを開いた時のような、そんなドキドキやワクワクがまた味わえるんじゃないかと思いました。今後のご発展をお祈りしています。
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◆ラノベに特化した販売コーナー「ダ・ヴィンチストア サテライト店」
ところざわサクラタウン本棟2階の体験型書店「ダ・ヴィンチストア」が運営する販売コーナー。新刊から定番人気作品、コミカライズ、アニメ関連書籍、グッズや文具まで、ライトノベルに関する商品約1,000点を揃える。オープン時は株式会社KADOKAWA刊行物のみのラインナップだが、今後他社作品も発売する予定とのこと。
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◆「角川武蔵野ミュージアム」概要
◇住所
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内

◇開館時間
日〜木:10:00-18:00/最終入館17:30
金・土:10:00-20:00/最終入館19:30

◇休館日
第1・3・5 火曜日
※祝日は該当する曜日の開館時間と同様
※休館日が祝日の場合は翌日休館
※レストランは除く
※開館日・時間は変更される場合がございます。

◇一般お問い合わせ
0570-017-396(受付時間10:00-17:00)

 

◆公式サイト
角川武蔵野ミュージアム HP https://kadcul.com/
Twitter @kadokawa_museum

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