4月8日、東京・品川ステラボールにて黒崎真音のワンマンライブ「MAON KUROSAKI LIVE 2017 ~Magic of Live!~」が開催された。2016年秋、4thアルバム『Mystical Flowers』を引っ提げ全11箇所を回った全国ツアー「黒崎真音 LIVE TOUR 2016 “Beautiful Resistance”supported by dアニメストア」から早半年。東京公演に限れば実に約1年ぶりとなる本ライブには、彼女の音楽を渇望した大勢のファンが集結し、開演を今か今かと待ちわびる独特の興奮が満ちていた。
そして「音楽の魔法の世界へようこそ!」というナレーションを合図に、ライブは「X-encounter」からスタート。4人のダンサーを従え、冒頭から腹の底まで震える爆音を鳴り響かせた彼女は、そのまま立て続けにアッパーチューンを連発し、観客、会場すべてを一気にヒートアップさせていく。
この日の黒崎は、溜め込んだマグマを爆発させるかのような、ありったけの想いを乗せたパフォーマンスを見せた。髪を振り乱し、観客に真っ直ぐな視線を向けるたびに、額からキラキラと汗がこぼれ落ちる。中盤には新たにバンドメンバーに加わったピアノ・キーボードと、情感的なバラードを熱唱。歌を歌うことの喜びを全身全霊で表現する彼女に、観客はぐいぐいと惹き込まれていく。
ライブ後半には3月22日に発売されたばかりの新曲「Last Desire」(TVアニメ『Rewrite』2期OPテーマ)も初披露。そしてラストスパートでは再びバンドメンバー、ダンサーたちと一丸となり、ビリビリと会場そのものを揺るがす圧巻のサウンドを、品川ステラボールに轟かせたのであった。
今回、ライブタイトルにもあるとおり、自身の音楽が持つ可能性を「魔法」という言葉で表した黒崎真音。そのショータイムを彷彿とさせるエンターテインメントには、確実に彼女にしか実現できないオリジナル性が込められていた。やはり彼女のライブは熱くて濃くて、貪欲だ。デビュー7周年を目前にして、ますますの向上心を燃やす黒崎真音のアーティスト魂に心を打たれた、全24曲・約3時間の公演だった。
PHOTO&TEXT BY 西原史顕
「MAON KUROSAKI LIVE 2017 ~Magic of Live!~」
◆セットリスト
01: X-encounter
02: starry × ray
03:FRIDAY MIDNIGHT PARTY!! ◎
04:The nightmare rock ‘n’ roll show
05:scaninng resolution ◎
06:Ignis memory
07:DEAD OR LIE
08:十鬼の絆
09:Glanz-沈黙の雪-
10:夢幻
11:アフターグロウ
12:黎鳴
13:VERMILLION
14:last desire
15:Red Alert Carpet
16:UNDER/SHAFT
17:刹那の果実
18:hear..
19:singing forever
20:Magic∞world
◆アンコール
21:LOVE ○ JETCOASTER
22:The Eternal Song
23:Wishful☆Garnet
24:楽園の翼